MIKIO WATANABE

渡辺 未来雄
イメージ画像

30分で自転車デビューできる
へんしんバイクを開発
子ども達の“できた!”を作る
体験型教育の普及を目指す

地球で遊ぶをテーマに南極、北極、
サハラ、アマゾン、アフリカ、etc.
を走ったり、泳いだり

きっかけは10歳の息子とのホノルルマラソン

帰宅部で運動に縁のなかった私の人生が変わったのは、10歳の息子とホノルルマラソンに出てから。

親子で運動は苦手。息子に自信をつけさせたいと思っていたある日、眠れないというので散歩したら、ニ駅平気で歩いてしまいました。
歩くことができるなら親子でホノルルマラソン、と閃きました。ホノルルマラソンは制限時間がなく、自分さえ諦めなければゴールできます。もし完走できたら、誰もやっていないので、学校で1番になれるのです。
親子で練習し、青い海、青い空の下、沢山の人に沿道から応援され、おかげさまで42.195kmを完走しました!ゴールして、あまりに感動して10年続けると決心。

名刺の裏に「10歳の息子とホノルルマラソン完走」と書いて名刺交換すると、走ってみたい人が現れ、毎年10-20人とツアーを組み走るようになりました。

下は7歳、上は68歳まで、車椅子の方や三浪している学生さん、起業したい人、老若男女様々で、皆さん何かしら壁にぶち当たっていました。
初マラソンの人ばかりで、42.195kmは未知の世界。しかし、スタート地点に立った人は、みな完走できました。その後、自分の夢に向けて一歩を踏み出したり、壁を乗り越え、人生が変わっていきました。体験から生まれた自信というのは揺るぎないもの。見せかけの自信や空想の世界と違い、誰かに褒められた訳でもなく、自分の足で一歩一歩歩んで手にした達成感と揺るぎない自信が、それぞれの未来を変えていくのを目の当たりにしました。
いつからか、体験から自信が生まれる体験型教育を当たり前にしたいと考えるようになりました。

ブレイブボードと名付け輸入し
へんしんバイクを開発

ホノルルマラソンは家族4人なら100万円。42.195km、12月に1週間休むというかなりハードルの高いものでした。
もっと簡単に、週末の2,3時間、予算1万円、親子で達成感の得られるものはないかと、何年も考えていて、2008年にハワイで偶然見つけたのがRIPSTIKです。

二人の我が子がわずか1日で乗れて自信をつけたことから、ブレイブボード (勇気のボード:転んでも負けない強い子が増えるように)と名付け日本に輸入開始。
ブレイブボード と名付けたからには、自分自身がチャレンジしようと、カネなし、コネなし、輸入経験なし、英語も話せないながらアメリカRazor社の輸入権を獲得して始めました。

お金がなく自分で書いたプレスリリースが、奇跡的にWBSトレンドたまごで紹介されたのをきっかけに、3ヶ月でメディアに50回紹介され、神風が吹くかのように全国に広まっていきました。
親子で一緒に「できた!」を体験してもらうのが目的なので、全国で乗り方レッスンを行い、スポーツ店やGMSで販売され、外遊びの定番アイテムになりました。

子ども達がチャレンジするには、両輪として僕も年に一度大きなチャレンジをしようと決心すると、ホノルルマラソンを走った友人がトライアスロンチームを作ったので、カナヅチからホノルルトライアスロンに挑戦。1.5kmを命からがら泳ぎ、なんとか完走。
初めて乗ったロードバイクに感動して、後に子ども達が補助輪外しの特訓ではなく、たった一度の自転車デビューを親子の楽しい思い出にできるように、へんしんバイクを開発しました。合わせて、子どもの成長に合わせて、自然に自転車に乗れるようになる“30分で乗れる自転車教室”を生み出し、ブレイブボード レッスンと一緒に全国で開催するようになりました。

震災後に、福島、東京、神戸の親子を集めてギネス世界記録に挑戦したり、スケートボードや自転車教室で東京オリンピックの誘致活動をしたり、スノーボードのオリンピック選手育成をしたりと、様々な親子の挑戦の機会を創ってきました。

僕の年に一度の挑戦は年々頭のネジが抜けたようにエスカレートし、100kmウルトラマラソン、アイアンマン、世界一過酷といわれ水と食料20kgを背負って1週間で250km走るサハラマラソン、そして、ホノルルマラソン10年目は、42.195km×147人で日本とホノルル間6200kmをサンタでつなぐ、「サンタ DE ホノルル」を企画。155人がサンタで完走し、ホノルルをメリークリスマスで彩りました。2013年世界初の南極トライアスロンでは、かつてまともに自転車の走れなかった未開の地に、ケルビム今野氏と専用バイクを開発し挑戦。
お天道様のお導きか、優勝し、世界一となりました。

遊びの中で身につく体験型教育

3歳から6歳は言葉を覚え始め、指先が器用になり、五感がどんどん発達する時期。見るもの触れるもの、体験することが将来の五感の土台になります。
タイヤ空気を入れることも、「膨らんできたよ♪パンパンになってきた!」とお子さまにとっては遊びです。
自転車を組み立てる、レンチをくるくる回して、ボルトが一つ外れること。上に下にサドルを動かして、高さを調整することも、お子様にとっては全て遊びです。

ただ単に、自転車に乗れるようになることだけではなく、自分の手でブレーキを握って止まる。うまくなってきたら自分の手でペダルをつける。
チェーンをつけると一緒にタイヤが回る。そうした一つ一つがお子様にとって貴重な体験です。

初めての乗り物を、自分の足で蹴って進む。公園の中で乗っていたバイクを、上手になったら、車のトランクに入れて、海や山に持っていく。そして春の新緑の中、遠くまで足を延ばす。夏休みには海にまで行く。
初めはキックバイク、そこにペダルをつけて、自転車にへんしん。お子様の行動半径が広がるにつれて、変わるのはバイクだけではありません。お子様が変わっていきます。
目に見える景色が変わり、スピードが変われば、頬を撫でる風の強さも変わります。

警視庁交通課の課長さんが“30分で乗れる自転車教室”で、子ども達に話していたのは、「みんなが乗っているキックバイクも車の仲間なんだよ(自転車は軽車両です)
幼少期の自転車は、移動手段ではありません。大人の自転車はタイヤが大きい方が、簡単に楽に遠くに行けます。
しかし、幼少期の自転車は、小径タイヤの方がスピードが出ず安全です。親御さんが隣を歩き、交通ルールを教えるのも有効です。
オリンピック競技BMXが小径タイヤを使うように、バランスを取りやすく、沢山漕ぐと体力もついて、かけっこが早くなります。すなわち、買い替えずに1台のバイクを長く乗った方がお子さまの成長に役立ち、お財布にも、環境にも優しいのです。

初めての乗り物から、公道、そしてサイクリングまでの3年間、指先から頭、からだ中を動かし、小さな「できた!」が続き、お子さまに経験と自信が増えていくバイク。それが私達の考える幼少期に必要なファーストバイクです。

へんしんバイクはコロナ前は1000店舗で販売していましたが、この新しい考え方をお客様に直接伝えられるように、全てオンラインでの販売に切り替えました。

このへんしんバイクのハード+ソフトを使った体験型教育の型を、多くの新しい体験型教育に活かせるように、様々が試みをしています。興味のある方、伝えたい製品やサービスのある方は、どうぞお声がけ下さい。

■ メディア実績

グッドデザイン探訪
「いい道具が子どもの感性を育てる」
https://journal.g-mark.org/posts/ad_001 

日本経済新聞
子供の「自転車デビュー」 ペダルなしから
地面蹴り走行 バランス感覚身につく
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO28037550T10C18A3KNTP00/ 

メディア掲載実績
https://www.vitamin-i.jp/publication 

旧メディア掲載実績
https://www.braveboard.jp/press.html 

Profile

渡辺未来雄プロフィール

ビタミンiファクトリー 代表取締役

30分で自転車デビューできる
へんしんバイク開発
新卒で株式会社キーエンス入社
約2000社のモノづくりの現場に携わる
川上から川下までをモットーに、グッドデザイン賞、練習用自転車の世界特許を複数持つ
プロダクトデザイナー